トレール注文

トレール注文の基本

 トレール注文は、トレイリングストップ(Trailing Stop)注文とも呼ばれ、逆指値で指定したトリガー価格が市場価格に追いかける形でのみ追従する注文です。逆指値でトリガー価格を指定するとともに、トレール幅(市場価格に対してトリガー価格がこれ以上離れた場合に追従させるという条件幅)を指定します。市場価格の下にトレール注文のトリガー価格を設定する場合はは売りの逆指値によるトレール注文、市場価格の上に設定する場合は買いの逆指値によるトレール注文である必要があります。なお、一般的には建玉の決済時に利用される注文方法ですが、新規時にも利用できる取引業者もあります。

トレール注文の使用方法

  • 新規買い(売り)建玉の後、トレール注文による逆指値売り(買い)の仕切り注文を入れる。

     トレンドに乗って利益を伸ばしつつ、トレンド反転時の利益の減少も防ぎたい場合、通常の逆指値ではトリガー価格を市場価格に応じて適宜変更していく必要がありますが、トレール注文によるトレール幅を指定することで、市場価格に応じて自動的に変動していくため手間が掛かりません。トレンド反転のサインとして考える価格変動幅がどれくらいか考えて、トレール幅に反映させる事がポイントです。

  • trailing_stop_001.jpg
  • 保ち合い(フラッグ)の幅をトレール幅に設定し、逆指値注文を入れる。

     新規建玉の際、保ち合い(フラッグ)形成時に、そのレンジを離れた段階でより有利な値段で・素早くを両立してエントリーしたい場合に最適な注文となります。保ち合い(フラッグ)の幅をトレール幅に設定することで、発注後にレンジが切り下がった分逆指値のトリガー価格も切り下がります。

  • trailing_stop_002.jpg